インドネシアで転職と嫁探し

インドネシアのジャカルタに住んでいます。アジアで働いた方が幸せになれるのでは?という仮説の検証中です。もう日本で働くのしんどいっす。

インドネシアで働く前に日本での社会人経験が数年あった方が良い

はじめに

日本で10年も20年も働く必要はないけれど、やはり3年とか5年とかの社会人経験があった方がインドネシアで働いていて役に立つことが多いという実感があります。ビジネスマンとしての足腰が強くなったり、日本企業や担当者とのネットワークができたりなど。そういったネットワークがあると、単純に副業感覚で仕事をもらえることもあります。

若くしてインドネシアで働くデメリット

仕事のイロハが学べない

学べないというと語弊があるのですが、日本人を相手にしたビジネスを将来的に考えているのであれば、日本流のビジネスコミュニケーションを知っておくのは損ではないと思います。将来もずっとインドネシア人に混じって、インドネシア企業だけを相手にビジネスをしている分には不要ですが、せっかく日本人に生まれて、異国で自分自身の付加価値を上手く出したいのであれば、「インドネシアのマーケットを十分に理解している日本人」として、日本企業と上手くビジネスを進めていけるスキルの習得は、十分に価値があると個人的には考えています。

自分は日本で約10年近く仕事をした経験があり、その経験がインドネシアでの日々の局面でいろいろと活きているのを見ていると余計にそう強く思います。ただ、10年も働く必要はないかもです(笑)。自分の場合はちょっと日本を飛び出すのが遅すぎた感がありました。なんか、半分の5年くらいで良かったかなと今なら思います。

仕事のスピードが亀になる

大概のインドネシア人の仕事のスピードは本当に遅いです。でも、みんな遅いので、それが特に気にならなくなります。みんなと言うのは、同僚も先輩も後輩も、そしてクライアントも。期限という言葉があって無いようなもの。日本のように、そもそもの期限が無理めな期日が設定されているわけでもなく、余裕を持った期限が設定されているにもかかわらず、それが守られることは皆無に等しいです。

期限が迫っていようが迫っていまいが、定時になったらみな帰ります。残業を進んでやる人はいなく、オフィスに残っていても基本的にはYoutubeを見ているか、違法ダウンロードした映画を観ているか、おしゃべりしているかの三択です。仕事は日々生活していくためのお金をもらう手段であって、それ以上でもそれ以下でもないというのが、一般的なインドネシア人の考え方です。マネージャークラスになると、少し考え方が変わってくる人も増えますが。でも、まだごく一部という印象。

仕事のクオリティが雑になる

仕事のスピードが遅くても、仕事のクオリティが抜群に高ければ特に文句もないんですけどね。残念ながらクオリティもさして高いとは言えません。マンションやモールのエレベーターも定期的に落ちるし、道路もデコボコだし、買ったモノもよく壊れるし、水道もおかしかったりするし。「とりあえず提出しておけばいいんじゃない?」的な学生の発想に近い人が多いからだと思われます。

これはチームで仕事をしているとかなりしんどいですね。もう大分慣れましたけど。インドネシアは世界第4位の人口大国で、将来を有望視されている国の1つですが、正直期待されているほど経済が伸びないんじゃないかと思うのが、この仕事のスピードとクオリティに問題を感じるからだったりします。全員がガムシャラに働いた高度経済成長期の日本とは明らかに違うと思います。

成長意欲が低くなる

周りに優秀な人が少なく、刺激がほとんどないんですよね。「では、あなたは言うほど優秀な人間で、周りに影響を与えられているのか」と問われると「No」ですが。自分がどうであれ、日本で働いていると一定数の優秀な人(地頭が良い、専門分野に秀でている、豊富な経験など定義は適当)がいるもんですが、インドネシアは本当にその数が少ないと思います。「お前の働いている企業に優秀な人材がいないだけじゃないのか」と突っ込まれそうですが、周りの知人友人の話を聞くとどこも似たようなもんだなと。

総じてインドネシア流に染まる

時間がゆっくり流れる笑顔の国インドネシアで若い時から働くと、ぬるま湯にずっと浸かっているような感覚に陥ります。このぬるま湯でずっと過ごしていると、この環境でしか生きられなくなります。おそらく、基本的な報連相も身に付かないんじゃないかとさえ思う時があります。

自分は日本のブラック企業を飛び出てインドネシアに逃げてきましたが、それでもずっとこの国で働き続けられるか否かは自分なりの付加価値をちゃんと生み出せるかにかかっていると考えています。そういう意味では、日本での就労経験や人的ネットワークはインドネシアでも極めて役に立っています。

新卒時に日本企業で働くメリット

大前提として必要な就労経験

そもそもの話になってしまうのですが、インドネシアで働くためには就労VISAが必要です。そして、就労VISAを取得するためには日本での社会人としての就労経験が求められます。何年以上かというのは、インドネシアの法律がコロコロ変わるので都度確認が必要ですが、私の時は5年以上でした。つまり、日本で最低でも5年以上働いていないと就労ビザが取得できなかったのです。あと、大卒であることが必須条件でした。細かく言うともっとあるので、事前に確認する必要があります。

前述のデメリットが全てカバーされる

すでに何度か話に出しましたが、日本で働くことでまともなビジネスマンとしての基礎知識や基礎行動を身に付けることができます。自分が働いていたようなブラック企業であったとしても、クソほど仕事がしんどかったですが、先輩やクライアントを通して自分が成長できたと言える実感はありました。もう二度と同じ企業で働きたくないですが。

ブラック企業でさえそんな感じなので、もう少しまともな企業やホワイト企業で働けば、なおのこと自分の基礎体力がきちんとつくと思います。ブラックブラックと昨今騒がれがちな日本企業ではありますが、インドネシアの企業で働いたことで、やはり世界第3位の経済大国なだけはあるなと改めて上から目線で感心しました。もう二度と同じ日本企業で働きたくないですが。

基礎鍛錬を積んでからインドネシアで働くと後が楽

ここが最大のメリットですね。個人的には。基礎知識や基礎行動を徹底的に叩き込まれた後にインドネシアに来ることで、周りのインドネシア人の大半が普通未満に見えます。そこで、

  • ゴリゴリ仕事して目立って活躍して昇進する。
  • 適当に手を抜くけど、それでも周り以上の成果を出せる。

のどちらでも好きな方を選ぶことができます。自分は完全に後者で、のんびりのんびり仕事をしながらも、それなりに成果を残して仕事ができています。土日も一切仕事はやりません。仕事に忙殺される人生はもう飽きたので。

日本の知り合いを作っておくと副業が楽

日本で数年しっかり働いていると、クライアント先にも知り合いができるし、同期・同僚・先輩・後輩を持つことができます。こういったつながりはけっこう貴重で、このつながりを活用してインドネシアで副業も可能です。発注側からしてみても、クラウドワークス等の顔が見えない誰かに仕事を依頼するより、すでにアウトプットクオリティが見える自分に振った方が安心感があるので。

ただ、一生その仕事があるわけではないので、結局クラウドワークス等のクラウドソーシングを使って新規の副業先を見つけることはとても大事です。それらに十分な時間を割くためにも、上述したように本業はほどほどのパワーで、そこそこの成果が出せるというのは大事なんですよね。

インドネシアで働いて得られるもの

人材としての希少価値

表現はちょっとかっこいいですが、実際のところインドネシアに来ただけでは難しいと思います。日本で働いているだけでは人材としての面白みがないので、インドネシアに来て「何かを足す」ことで面白い人材になる。この考え方自体は基本的には合っていると思いますが、その「何か」をどれだけ明確に描けているかはとても重要です。それが高度な技術である必要は必ずしもないんですが、尖ったスキルであれば上手く活用しやすいと思います。

尚、こっちで働いていて思うのは、やはり日本人の人件費は高いんですよね。具体的に言うと、日本人マネージャーを1人現地採用するだけで、インドネシア人マネージャーであれば2人、インドネシア人新卒であれば10人くらい雇えてしまいます。なので、そもそもその「何か」を持ってないと、企業から雇ってもらえる可能性が低くなってしまいます。

こうやって書くと、何だかすごいスキルを持ってないといけないのかと勘違いされそうですが、そんなことは全然ないです。上記と矛盾するような内容なので大変恐縮なんですが、小さいことでも構わないので「何かの仕事を継続して頑張っていた」という程度で構わないんです。後は見せ方の問題なので。3年とか5年とか続けて何かやっていたことが大事なんです。実際、自分も人に自慢して話せるような成果なんて何1つないです。ただ、自分なりのスピードと努力で仕事を続けてただけです。そういう人であれば、インドネシアで必ず何かしらの職を探せます。

多様な価値観や視点

同じ日本という国にいても、企業文化という言葉がある通り、異なる企業で育つとそれぞれ独自の価値観や視点を持つようになります。自分も新卒で入った会社の価値観や視点にどっぷりと染められました。マインドコントロールと呼んで構わないレベルで。ましては、これが国が異なるとなると、その差違は想像以上に大きくなります。

それが「駄目だ」という話ではなく、異なる価値観や視点をインプットされると、「人生そういう生き方もあるんだ」という話につながっていきます。例えば、仕事の期限よりも、家に帰って家族サービスすることが大事、みたいな。あるいは、仕事そのものよりも、神様に一日5回お祈りすることの方が大事で、仕事はおまけみたいなものとか。

ローカルネットワーク

インドネシアで働いていると、当然ながらインドネシア人の知り合いは増えていきます。と同時に、こちらで頑張って働いている日本人の知り合いも増えていきます。自分は駐在員ではないので、主に現地採用やこっちで骨を埋めて一生やっていく人系の知り合いが多く、(ちょっと失礼ですが)変な知り合いが多くなりました。みなそれぞれ更に独自のおかしなネットワークを持っているので、そういった人を紹介してもらうと非常に楽しいです。

おわりに

何だかんだと書きましたが、日本の常識から解放され、働く以外の楽しみを拡大してくれたインドネシアでの生活には感謝しかありません。もしかしたら、日本で働いていても同じような経験はできたかもしれませんが、残念ながら自分にはその道は見えませんでした。道の歩み方は人それぞれなので、1つの参考事例程度に読んでもらえれば嬉しいです。