インドネシア現地採用者のジャカルタ生活記

インドネシアのジャカルタに住んでいます。アジアで働いた方が幸せになれるのでは?という仮説の検証中です。もう日本で働くのしんどいっす。

インドネシアで現地採用での転職アドバイス

はじめに

この文章を読んでほしい人。

  • インドネシアで働くことに興味がある。
  • インドネシアの労働環境を知りたい。
  • 海外で転職する際に気をつけておくべきことを知りたい。
  • 現地採用ってどんなものか知りたい。

などなどに興味がある人は是非続きを読んで下さい。

そもそもインドネシア人のビジネスマンって

基本的に仕事もプライベートもいい人

日本で働いていて思うのは、プライベートで接している分には人格がまとも(もしくは普通の人)なのに、仕事の場面になると豹変する人が少なくないなと。少なからず組織文化が影響していることは分かるけど、なんでそんなクソみたいな人間になってしまうんだろとげんなりしたことは数知れず。それと比較すると、インドネシア人は仕事もプライベートも同じくいい人が多いです。「いい人」と書くと、言葉の定義を求められそうなところですが、まぁいい人です(笑)。

常にマイペースで仕事をする

周りに左右されず、常に自分のペースで仕事をします。なので、仮に「今日中に終わらせてね」と依頼した仕事があっても、定時に終わらなければそれは自動的に「明日の仕事」になります。特に報連相もありません。最初はいちいちイライラしてましたが、今ではもうすっかり慣れました。インドネシア人が100人いたら98人くらいはこんな感じでマイペースな仕事をします。

マイペースからくる納期破綻と低品質

個々人が納期を守らないので、当然ながら全体として納期が破綻することが多々あります。ただし、インドネシア人はどこでもみんな同じ感じなので、依頼する方もされる方も大体慣れている感はあります。そして、品質が非常に低いです。事務系の仕事で切り取って伝えるなら、特に数字を扱う仕事のクオリティが著しく低いです。ここは、同じインドネシア人でも中華系の人は強いです。

成長意欲が旺盛な人は少ない

日本だと中長期で自分のキャリアを考えている人が一定数いますし、成長するためにガムシャラに頑張って人もやはり一定数います。10年や20年前と比較したら減っているのかもしれないですが、それでも切磋琢磨してより自分を高めていきたいと考えている層は日本のどこの企業にもいるかと思います。ただ、インドネシアではこの層が極めて少ないです。多くのインドネシア人にとって重要なのは「今」という価値観です。

働く最大のモチベーションはお金

「今」が一番大切なインドネシア人にとって、重要なのは今を楽しむための給与を上げることです。彼らが働く上で一番重視しているのは給与です。よって、給与が高い転職先が見つかれば、割と簡単に会社を辞めて転職してしまいます。インドネシアでは政府が2017年の最低賃金上昇率を決めているので、給与を上げない企業は即死となります。 https://www.jetro.go.jp/biznews/2016/12/4a7bd141fa7ebaa6.htmlwww.jetro.go.jp

可能であれば転職計画は中期的に

まずは現地の紹介会社の担当と話す

海外での就労経験が豊富で、スキルも申し分ない人であればいつでも転職は可能だと思います。ただ、私も含めて、多くの場合はそうじゃない人が多いはず。よって、まずはスキルの棚卸しや、自分が希望する業界のニーズを、現地に進出している日系の紹介会社から聞く必要があります。私の場合はインドネシアですが、インドネシア以外もタイやベトナムや中国など、ほとんどの国には日系の人材紹介会社があります。そこに1通メールを送れば、大概は返信をくれます。

ここらへんのフローは日本の紹介会社と同じで、自分の今までのキャリアを話したり、自分のスキルセットを話しながら、自分の現状を整理整頓してくれます。その上で、現地の転職市場について詳しく話してくれるでの、自分の希望とのすり合わせができます。尚、インドネシアではメーカーの営業マンや工場の管理者の案件が多く、自分が定期的に見ている転職サイトでもそれらの案件に偏っています。

将来を意識して今の仕事を頑張る

需要と供給が上手くマッチすれば、トントン拍子で会話が進んでいきます。自分の場合は20社程度に応募して、数社とSkypeで面談をして、条件が最も良いインドネシアの現地企業に決めました。企業によっては最終面談が現地ということもあるし、Skypeだけで終わりという企業もあります。

尚、私の場合はインドネシアに実際に行って、2〜3日で全ての企業と面談を行いました。 仮に今の自分のスキルを求めている企業が無かったとしても、この転職活動を行うことで、どういったスキルを持った人材であれば採用してもらえるのかが見えてきます。それが見えたら、今は無理でも将来に向けてコツコツと頑張ってスキルを高めていくだけです。そう考えて仕事に取り組めば、日々のつまらない仕事も頑張れるのかなと思います。よって、海外で働きたいと思っている方は、迷わず人材紹介会社に連絡を取りましょう。

語学は継続的に勉強する

上述の通り、日々の仕事は将来の海外での転職を見据えて頑張ってほしいのですが、同時に語学の勉強も疎かにせず頑張って下さい。英語を勉強した方がいいのか、その国の言葉(私だとインドネシア語)を勉強した方がいいのかは、当然ながら企業によって異なります。ただし、業界業種によってある程度の傾向は分かるので、そこは一度人材紹介会社の人に聞いてもらった方が良いかもしれません。ネイティブなみに流暢に話せる必要はないので、まずは最低限の日常会話ができるようにしましょう。特に、英語であればシンガポールとフィリピンを除けば、どこの国の人も母国語ではないので話しやすいです。メーカーの営業によっては、営業先の多くが日系企業になったりするので、求められる語学レベルは本当にバラバラです。

日系企業の海外進出情報の収集

GoogleアラートやRSSを使って、日系企業の海外進出情報は定期的に集めておくといいと思います。どういった企業が進出しているのかが分かりますし、興味がある企業であれば積極的に連絡を取れば相手も好印象を持ってくれます。

どうしてもすぐ転職したい場合

労働ビザの条件確認

インドネシアで働くには労働ビザが必要です。労働ビザを取得するには、学歴と能力が必要です。インドネシアで働く外国人に許可されている仕事(役職)は、

  • 取締役(Direktur)
  • 監査役(Komisaris)
  • マネージャー(Manager)
  • アドバイザー(Advisor)

です。ざっくり言うと、インドネシアにとって技術や知識を供給してくれる人は働いてもよいけど、インドネシア人の雇用を単純に奪うような人材は駄目という方針みたいですね。働く国によって条件は違うと思うので、ここらへんは、現地で働く人材紹介会社の人に詳しく確認すると良いと思います。

手持ちの武器の点検

海外で働く場合は即戦力として活躍することを期待されているので、改めて自分に何ができて、何ができないかを見極める必要があります。日本企業のようにじっくり育てるという文化や社風ではないので。ただし、インドネシアの場合は一度入社さえしてしまえば、割と放置プレーなのと管理がザルなので何とか生き延びれたりします(笑)。

インドネシアの場合、期待されている職務内容を明確にして契約を結ぶので、日本のように「あれもやって」「これもやって」みたいな状態にはなりません。インドネシア人もハッキリと「それは私の仕事ではない」と主張してきます。

語学力のレベル

どうしても何ともならないのがこの語学力ですね。業種業態によって英語だけで構わないのか、現地の言葉も必要なのかは異なってくると思います。私の場合は割と英語だけ話せればとりあえずOKみたいなとこが多かったので、頑張って語学力をアピールしました。一方で、先程のように工場の管理者みたいな職になると、英語よりもインドネシア語の方が重宝されるようです。どうせみんな流暢には話せないので、カタコトでも話そうとする意思と、何となく雰囲気が伝われば突破できると思います。

転職後の給与について

現地採用での給与は低い

www.pasona-global.com パソナさんの2016年7月時点での情報ですが、自分が他の紹介会社に聞いたところでもこんな感じでした。自分の給与も下記のレンジです。

  • 営業 IDR 20,000,000 ~IDR 35,000,000
  • 事務系IDR 20,000,000 ~IDR 30,000,000
  • 技術者IDR 25,000,000 ~IDR 35,000,000
  • 管理職IDR 30,000,000 ~IDR 50,000,000

未だに不思議なのが、なぜ「現地採用」という冠が付いただけで、給与の水準が低くなるのか不思議なんですよね。ちなみに、日本本社から「駐在」という形でやってくる人たちは能力の如何を問わず、日本の給与水準が保証されています。それだけではなく、現地で借りるマンションの家賃とか、運転手付き自動車の付与とか。家賃40万のタワーマンションに住んでいる駐在の人とか知り合いでいます。

多分、現地水準の給与に大幅に下げると誰も海外に行きたいとは思わないからでしょう。逆に言えば、現地採用で雇っている日本人はいつでも辞めてもらっても構わないということですかね。

自分が望む生活水準の確認

とゆうわけで、給与は日本円で換算すると平均してざっくり25万円前後になると思います。インドネシアのジャカルタで暮らしていく場合、当然独り身か家族持ちかで状況は異なってきます。自分の場合はインドネシア人彼女と二人で仲良くやっているので、この給与だと少し足りないなというのが本音です。

状況はそれぞれ皆さん次第なので何とも言えないですが、個人的には副業を見据えて動いておくといいなと思います。お金はあるにこしたことないですが、そもそも収入先を複数にしておくとリスクも軽減できるためです。仮に本業をクビになっても、副業でまかなえる分の収入があれば、転職先も焦らずゆっくり探せるので。

まとめると

  • インドネシア人は公私共に良い人が多い。
  • 仕事は大体雑でのんびり。
  • すぐに転職するなら現地の人材紹介会社に連絡。
  • すぐに転職しなくても現地の人材紹介会社に連絡。
  • 準備は入念に。
  • 副業も視野に入れて今から行動しておくと尚良いかと。

大体そんな感じ。