インドネシア現地採用者のジャカルタ生活記

インドネシアのジャカルタに住んでいます。アジアで働いた方が幸せになれるのでは?という仮説の検証中です。もう日本で働くのしんどいっす。

インドネシアのビジネスと賄賂問題

はじめに

インドネシアに限らず、アジア諸国においては割と一般的な賄賂について。ビジネスシーンで求められることもありますが、日常生活でも賄賂を求められるシーンに遭遇することはあります。特に、外国人をターゲットに悪徳警官がお小遣いをせびってくるのは割とネット上に頻繁に落ちています。

インドネシアにおいて求められる賄賂

インドネシアの汚職撲滅委員会(KPK)が政府高官から企業トップまでよくとっ捕まえていますが、実際のところビジネスシーンでどれくらいこの賄賂を見かけると思いますか。幸か不幸か、私のような超下っ端社員だと、賄賂を渡すシーンにも、賄賂をもらうシーンにも遭遇しません。私ごときに何かを渡しても、見返りが無いという判断ですね。

ちなみに、ビジネスシーンで賄賂を求められた経験は無いですが、ストリートを歩いていて警官に賄賂を求められたことならあります。警官がお小遣い稼ぎに外国人を狙ってくるのは常套手段なので、KITASとパスポートのコピーは常に持ち歩いています。いますが、それでも難癖つけて警察署に連れて行こうとするフリをします。面倒くさいことを避けたかったらお金を払えよ、と。私は面倒毎が嫌いなので、しぶしぶお金を渡しました。

話を戻しまして、ビジネスシーンにおける賄賂ですが、インドネシア英字紙ジャカルタポストによると、「国家汚職撲滅委員会(KPK)が汚職の現状について調べたところ、大半のケースが民間企業で発生していることが明らかとなった。」みたいです。2016年の話です。汚職と言えば政治家と勝手に脳みそが思い込んでいるところがありますが、インドネシアでは絶好調で民間企業も関わっていますよと。
インドネシアで求められる賄賂はどれくらいの平均なのか。ちょっと調べたんですが、そんな情報はありませんでした。・・・と思ったら、じゃかるた新聞さんが過去に調べられていて、2009年1月23日の記事によると、

政府機関の汚職調査

(%)は贈賄者の割合・わいろ平均額(円)
1 警察(48%)1万9000
2 税関(41%)2万7000
3 出入国管理局(34%)2万3000
4 運輸省陸運総局(33%)1万3000
5 市政府(33%)3万5000
6 国土庁(32%)6万2000
7 国営港湾管理会社(ペリンド)(30%)2万2000
8 裁判所(30%)85万
9 法務・人権省(21%)3万3000
10 国営空港管理会社(アンカサ・プラ)(21%)1万7000
11 地方税務署(17%)3万9000
12 保健省(15%)4万7000
13 税務総局(14%)7万
14 国家医薬品食品監督庁(BPOM)(14%)3万6000
15 イスラム指導者会議(MUI)(10%)1万3000

みたいです。民間企業の業種毎の平均はないですが、まぁ何かざっくりイメージできればと思います。じゃかるた新聞さんは、これどうやって調べたんですかね(笑)。

賄賂がなくならない理由

汚職は文化だ。昔一世を風靡した「不倫は文化だ」と同じ匂いがしますね。内容は全然違いますが。文化という言葉は大げさですが、言い換えるとそれぐらいみんな当たり前だと思ってやっているということです。「君の会社から製品を僕が買ってあげるんだから、その見返りに意思決定をした僕に賄賂を渡すべきでしょ。みんなそうしてるし。」みたいな感覚でしょうか。ただし、日本企業でも摘発されるケースが見られるので、十分注意して下さい。

法律に問題があり。「インドネシアは法律の運用がファジーである」というのは、こっちの生活が長い人からよく聞く台詞です。州政府や地方自治体の方針もコロコロ変わる。なので、その曖昧な中でうまく物事を進めていくために、それを管理管轄する人間に賄賂を渡して便宜を図ってもらう。KITASの取得もそこらへんを踏まえて動く優秀なエージェントに依頼するのと、そうじゃない人に依頼するのとで、許可の時間が下手すると半年以上も違ってきます。

おわりに

汚職問題は賄賂を受け取る側はハッピーですが、それ以外の関係者にとっては不要なものでしかないです。なので、汚職撲滅に日々励むインドネシアの汚職撲滅委員会(KPK)は庶民からとても人気があります。ところが、

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4月11日午前5時過ぎ、インドネシアの首都ジャカルタ北部クラパガディンの静かな住宅街でインドネシア人男性が前から来たバイクに乗った男2人組から液体を顔にかけられた。バイクはそのまま逃走し、近くの住民に助けられ水で顔を洗った男性はそのまま病院に運ばれた。病院での手当の結果、液体は劇薬物で男性の命には別条はないものの顔と目を負傷、現在シンガポールの病院に転院して精密検査と治療を受けている。 ...

こういった事件が起きると心が折れそうになるかと思いますが、インドネシアから汚職を一掃すべく、KPKの皆さんには是非頑張ってほしいです。がんばれー!